「弱いときに強い」2016年1月24日
コリント人への手紙第二12:9
第二コリント2章から6章の始めまでは、パウロの使徒職について記されています。この当時コリント教会に他の教会の推薦状を携えて乗り込んできたユダヤ人キリスト者たちがいました。その思想については、不明ですが、彼らは自らの能力や資質を誇り(5:12)、パウロの福音とは違う「別のイエス」を伝えていました(11:4)。そして、パウロの能力・資質を批評し教会からパウロを離れさせようとしていました。このような状況の中で、パウロは自分の使徒性について語っていると同時に、神の栄光がどのように現れるかを示しています。
パウロの姿は、弱さと苦難に溢れていました。敵はそれを使徒にふさわしくない貧弱さとして攻撃しました。「彼の手紙は重みがあって力強いが、会ってみると外見は弱々しく話はつまらない」。
しかし、パウロは語ります。その弱さと貧しさこそ、神の栄光をあらわす最善の環境なのだと。
「とろこが、主が言われた、「わたしの恵みはあなたに対して十分である。わたしの力は弱いところに完全にあらわれる」。それだから、キリストの力がわたしに宿るように、むしろ、喜んで自分の弱さを誇ろう。だから、わたしはキリストのためならば、弱さと、侮辱と、危機と、迫害と、行き詰まりとに甘んじよう。なぜなら、わたしが弱い時にこそわたしは強いからである。」(第二コリント12:9)
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