「私は必ずあなたと共にいる」2016年7月10日

 出エジプト記3:12


 神は、モーセが80歳のとき、ミデヤンの荒野の奥、神の山「ホレブ」に彼を導きました。そこでモーセが見たのは「燃えているのに燃え尽きない柴」(出エジプト3:4)でした。

 神はご自身を「聖なる神」(出エジプト3:5)、「モーセの先祖たちを導かれ、今も生きて働かれる神」(出エジプト3:6)「民の悩みを見、叫びを聞いて、その苦しみを知る神」(出エジプト3:7、出エジプト2:23)として現されました。そして、モーセに語ります。

「さあ、わたしは、あなたをパロに遣わして、わたしの民、イスラエルの人々をエジプトから導き出そう」(出エジプト3:10)

 40年前のエジプトのプリンスであったモーセなら、喜んで応答したであろうその召しは、挫折して傷つき、エジプトから逃亡し、すでに年老いて志を失っているモーセにとって、不相当としか言いようのないものでした。モーセは「私はいったい何者なのでしょう」と語り、尻込みをします。

 しかし、そのようなモーセに、神は、ご自身の権威を現わす「杖」を与えます。

 「あなたはそれを手に執り、それをもって、しるしを行いなさい」(出エジプト4:17)

 神が用いられたのは、40年前に自分の力でイスラエルの民を解放しようと試みたプリンスモーセではなく、傷つき、権力を失い、「心打ち砕かれた」モーセだったのです。

 神はモーセについて語ります。

 「モーセという人は、地上のだれにもまさって謙虚であった。」(民数記12:3)


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