「良くなりたいのか」2016年4月10日

 ヨハネによる福音書5:1~18


 ベテスダと呼ばれている池のそばに32年間、病気で横たわっていた男性は、イエス様という希望がない罪人そのものの姿です。

 肉体だけでなく、心も病んでいます。弱いもの同士互いに助け合うべきなのに、逆に出し抜きあい、孤独で傷ついています。池が波立つと一番初めに池に入ったものが癒されるという迷信にすがる人生です。人任せで、運任せの人生です。助けてくれる人を待つだけで、助けてくれないことを恨み、自分の境遇を呪う人生です。

 この先この、どんなに自分の境遇を呪っても、正当化しても、待っているのは死なのです。

 そのような希望が全くないように見える男性にイエス様は語られました。

「良くなりたいか」

 この御言葉が、この男性の目を、ベテスダの池からイエス様に向けさせたのです。


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